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“キオクシア”から見る老舗ブランド名を掲げないメリット[この会社、実は…]

Highlite

本日は少し軽めな話題を。テーマは社名についてです。

“キオクシアホールディングスの新規株式公開(IPO)で、仮条件は1株1390-1520円に決まった。2日に提出した訂正有価証券届出書で明らかに”

昨日、このニュースが目に入り、個人的に応援していた企業なため嬉しく呼んでおりました。メモリ業界も直近状況的には芳しくない中、まだまだ燃える途中と言わんばかりのIPOはさすがです。そんなキオクシアはSSDやメモリを制作している国内の企業です。

上場ニュース等を見ていない方からするとあまり目にしない企業名ではないでしょうか?
しかし、この会社、元は東芝の1部署だったのです。

社名に東芝ブランドを入れないという判断は良いのか

そもそもフラッシュメモリ大手だった”東芝メモリ株式会社”からの社名変更で現在の”キオクシア株式会社”へと変更されました。

東芝メモリ、キオクシア…

並べてみるとそれぞれで受ける印象がかなり違うと思います。前者は歴史があり盤石で資本もありそう、後者は最近のスタートアップっぽい名称でフットワーク軽く革新的なことをしそう、といったところでしょうか?

この印象によってユーザーやステークホルダーの受ける印象は大きく違います。

歴史があるということはブランドとして強い

東芝の歴史を見ていると、創業は1937年。90年近くの歴史があります。
特にハイブランドと言われるわかりやすい例でいうと、GUCCI(1921)やCHANEL(設立 1910年)も長い歴史を誇ります。

これだけ長い歴史があるということは

・長い歴史の中で培ったナレッジがある
・紡いできたストーリーが数多くあり、その中で革新的な価値観を持っていそう
・長期で生き残るのは本質的な価値がある

のではないかという連想が、ここまで言語化されておらずともユーザーに安心感を与えます。
逆に設立数年ですという状態の歴史では少々足りず、ユーザーはまだ新しいという印象を受けてしまいます。

その観点だけでいうと、歴史が深い企業の名前をつぐということは安心の印象を即座に与えることができるため、メリットはあるでしょう

歴史を背負うデメリット

しかしメリットがある分、同時に責任が伴います。
おそらくキオクシアへの社名変更や、その他歴史のある社名を掲げない社名変更についてはこの効果を避けたい部分もあるでしょう。

たとえば今までの歴史ある企業が、新しいことに挑戦しようとすると、途端にユーザーは眉を顰めます。わかりやすい例はシャネルのコムドット炎上事件ですね。笑
詳しくはググっていただくとして、あの施策が、特に名のないアパレルブランドの試作だったらそこまで炎上しないでしょう。
急な印象変化は良し悪しあれど、最初は受け入れられないものです。
企業のロゴが変更される際もかならず最初は否定されます。

今回のキオクシアの件もそういう意味では、今までの歴史の影響をあまり気にせず、ただ技術力はそのままに革新的なことがバンバンできる!というブランド方針ではないかと推測します。

そのため、歴史的な部分に頼らずに、革新的なことへ挑戦しつつ、IPOまで遂げようとしている同社を僕は応援したいのです。
ある意味では僕のような応援者が増えているというのも、ブランディングを変換した効果として事実出ている点かもしれません。

社名はやっぱり大事

この記事を呼んで社名やサービス名からどういった見せ方にしようか迷った方は、ぜひ一度同社の歴史にも目線をやり、一度検討してみてはいかがでしょうか?

何を残し、何を残さないべきか、整理してみると意外と納得のいく着地点が見つかるかもしれません。

わたしたちHighliteでは、トラディショナルな企業が新しいことへも挑戦したいが、歴史もある程度守りたいという方に向けて、”ブランドモダナイズ”というサポートを行っています。

これは今までの歴史から良い点悪い点を抽出し、整理し、新しく構築していくフローで、特に新規事業や新商品・サービスを作りたい方へおすすめで、もし気になった方はお問い合わせくださいね。

ではまた!

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