

日本でのビジネス展開を考えてる方必見。日本人が購入の判断軸に信頼を第一に考えている背景とは?
こんにちは。Highlite代表の早川です。
先日、外国人CEO10名ほどにブランディングのナレッジセミナーを行ったのですが、その際にまとめた内容が好評だったため、一部切り出して共有しています。今日は日本人の”信頼”への信頼がどこからくるかについてです。
ブランディングっていわば信頼を作り出し、わかりやすく表現することでもあるのですが、この記事を読めば、そもそも信頼感の醸成に対しての企業アクションが取れてるのかの判断にも使えるかもしれません。
日本で成長する企業にとにかく重要なファクターは”信頼感”
日本でビジネスを展開し、成功を収めるためには企業やサービスの「信頼」が重要な要素であることを理解しておく必要があります。
特に、日本の消費者は購入の際、ブランドや企業に対する信頼感を非常に重視します。では、なぜ日本人は「信頼」を第一に考えるのでしょうか?その背景にある文化的・歴史的要因を探りながら、ビジネス戦略に活かすためのポイントを解説します。
理由01:文化・土地などの環境面

日本はその島国という環境が故、少々特殊な環境下に置かれており、他国よりもぱっと見で判断できるものを選びがちです。ミーハーというわけではないですが、逆にそもそもぱっと見で判断できるほどの信頼感が演出されていない場合、それはどれだけ売り込んでも売れないこともしばしば。
大きくは日本全体の環境面と、顧客の動向と経済の動きにポイントがあります。まずは環境面から。
歴史的背景と社会構造
日本は古くから農耕社会として発展し、共同体内での協力や助け合いが生活の基盤となってきました。このような社会構造の中で、相互の信頼関係が重要視され、それが現代の消費行動にも影響を及ぼしています。
文化的価値観
日本文化では、「誠」や「誠実さ」が重んじられ、人々は他者との信頼関係を築くことを大切にしてきました。この価値観は、企業や製品に対する信頼感の重視にもつながっています。
土地的環境と自然災害
日本はこれまで多くの災害経験があり、一つの判断を間違うと、命の危険に晒されてしまう状況が多くありました。意思決定をした先に、どうしようもない状況になると連想してしまう人も多くいるため、ビジネスの場においても多くの範囲を重く考えてしまうが故、選ぶものは”信頼できる”ということが必須条件になっています。
理由02:顧客行動や経済の動き

過去の事例による意識の高まり
過去に発生した食品偽装や製品事故などの事例は、消費者の間で「信頼」の重要性を再認識させる契機となりました。これにより、安全性や品質に対する意識が一層高まりました。
慎重な消費者行動
日本の消費者は、購入前にウェブサイトや口コミを活用して情報収集を行い、製品やサービスの比較検討を深く行う傾向があります。
特別いいものを、というよりは情報を知らないことによる損をしたくないという心理が強く働いており、このような慎重な行動は、信頼できる情報やブランドを求める姿勢の表れといえます。
経済的安定性と信頼性
企業は、品質の向上や情報の透明性を確保することで、消費者からの信頼を得ることが求められます。
では、信頼とは何から構成されている?

信頼信頼と、口で言うには簡単なのですが、その信頼を構成している要素は多岐にわたります。例えば、製品の品質は想像しやすいですが、説明が明確であると言う点は
- 説明がわかりやすく明確である
- と言うことは、特にこちらを騙そうとしてごまかしていない
- 製品は信頼できる
と言う連想を行います。仮に説明がわかりづらく、情報量が多い場合
- どこに何が書いてあるかわからない
- と言うことは本当は都合の悪い情報もあるのではないか?
- 探しきれないけど、ちょっと判断ができない
- 製品は信頼できなそう
と言う連想になってしまいます。
説明をとにかく充足させようとすると情報量が増え、その分顧客のラーニングコスト(理解までのステップ)が増えるため、信頼感の取得まで到達するのが遅くなります。
サービスを説明するWebや広告を作る際に一番引っかかってしまうのがこの要素ですね。いっぱい言いたいことがあるんです!と言う気持ちはわかりますが、意外と顧客はそれを求めていないことも多くあります
ブランディングができること
そんなわけで、これら信頼感を多く定義し、表現ができるブランディングは日本で展開するサービスには特段有効に働きます。
知名度とブランド価値がほぼ並行に上がっていくような想像をしている方も多いですが、先にブランド価値を高め、後から知名度を高めるマーケティング手法も有効。もし現段階で新規サービスや既存サービスのリブランディングを考えている方はぜひご連絡くださいませ。
